【サクッと解説】ウーブンシティ。いつ?どこ?そこで何するの?



言葉だけ知っているよーって人のために、概要をまとめました。
サクッとポイントをまとめたので、すぐに概要を知りたい人はおすすめです。

いつ発表されたの?

世界最大規模のエレクトロニクス見本市CES 今年(2020年)の1/7にラスベガスで発表されました。
最近では俳優の香川照之さんパーソナリティを務めるCM、トヨタイムズで徐々に宣伝されてきているのでご存知の方も多いはず。

着工は2021年2月。まもなくです。※2020/12/10現在

場所はどこに作るの?

場所は静岡県裾野市(沼津や三島と御殿場の間 箱根の隣)そんな山の中とかじゃなく、盆地。裾野ICがあったり、最寄りは岩波駅で結構駅近です笑
現在のトヨタ自動車東日本株式会社 東富士工場(静岡県裾野市)の跡地。(2020年いっぱいは稼働)
東京ドーム約15個分に値する175エーカー(約70.8万m2)の範囲で街づくりを進めていく予定だそう。
当初の居住人数は360人程度になるとのこと(はじめは従業員など2000人目標だったが拡小された)

豊田章男社長:
「高齢者や子育て世代といった社会課題を抱えた人と発明家が一緒に住み、社会課題に向けた発明をタイムリーに起こしたい」と狙いを語った。

誰が設計するの?

都市設計を担当するのは、世界最高の若手建築家として知られる、
デンマーク出身の建築家ビャルケ・インゲルス
CEOとして建築事務所「ビャルケ・インゲルス・グループ(BIG)」を率いる同氏は、これまでにニューヨークの新たな第2ワールドトレードセンターや
グーグルの新本社屋、レゴ本社に建てられたレゴハウスなど、革新的でユニークなプロジェクトの数々を手がけている建築界の新星です。

街の建物は主にカーボンニュートラルな木材で建設、屋根には太陽光発電パネルを設置するなど、環境との調和やサステイナビリティを前提とした街づくりが基本にされる。
まさにSDGsに即した都市ですね。

関連記事:【知っておいて損はない!】SDGs(エスディージーズ)の真実と本当の意味。

そもそもウーブンシティって何?

「ウーブン・シティ」は、日本語に直訳すると「編まれた街」の意。
これは、街を通る道が網の目のように織り込まれたデザインに由来します。
要はトヨタらしい着眼点、道を中心とした都市。
ちなみに道というのは風水で言う川の枠割、所謂”気道”。それを活かすイメージですかね。
だから、住んでいる人たちは淀みがない気持ちよく過ごせる人工的な街の意味もあるのでは?と個人的深読みです。

具体的には、ロボット・AI・自動運転・MaaS・パーソナルモビリティ・スマートホームといった先端技術を人々のリアルな生活環境の中に導入・検証出来る実験都市を新たに作り上げる構想になります。

MaaS – Mobility as a Serviceとは?

ICTを活用して交通をクラウド化し、公共交通か否か、またその運営主体にかかわらず、自家用車以外の全ての交通手段による移動を1つのサービスとして捉え、シームレスにつなぐ新たな『移動』の概念。

住む人はどんな感じ?

人々の暮らしを支える燃料電池発電も含めて、この街のインフラはすべて地下に設置されるそうです。

住民は、室内用ロボットなどの新技術を検証するほか、センサーのデータを活用するAIで健康状態をチェックするなど、日々の暮らしの中に先端技術を取り入れていくようです。また、街の中心や各ブロックには、住民同士のコミュニティ形成やその他様々な活動をサポートする公園や広場も整備されるようです。

これに協力する会社がNTT(他3000社ほどパートナー候補企業はある)。
通信インフラ企業との連携ですね。

肝は5Gを生かした高速通信による制御。ちなみに6G構想もあるのだとかないのだとか。

問題点は?

これは海外をみてもスマートシティーはGAFA中国勢の参入も相次ぎ競争が激しい分野です。
また、時間もかかるしどこまで想定どおりの機能になるかは未知数。

なので新たな産業としての大きなチャレンジとなり失敗損失もすごい。
そのあたりは中国の深センなどが何歩もリードしているので、後発参入になってしまう。

まとめ

そんな苛烈な産業に日本の威信、オリジナルを込めてトヨタが参戦ってのが胸熱!
ここでの実験数値をさらにグレードアップして、都市モデルのパッケージとして世界に売っていく構想かな。
絶対初めから上手くいくわけではないだろうけど、スケールの大きい新たな産業にチャレンジする姿は背中を見ているような気がするし、それが日本企業のトップであるトヨタってのが気概を感じさせますよね。

日本人として応援しています!